都心から新幹線で約1時間、避暑地として有名な那須高原につくられた貸別荘。
日々の喧騒から離れ、那須の自然を存分に感じることができる建築を目指しました。
美しい自然景観を尊重し、建築は片流れ屋根のシンプルで大らかな形とし南に向かって開き深い軒を出すことにしました。
冬の雨雪を避け夏の日射を避ける軒下空間は、BBQや読書、昼寝などを楽しむ場所であり、薪の保管・乾燥、室内へのアプローチ空間でもあります。
豊かな自然景観を室内に多く取り込むため、外土間に面し居間と水廻りを配置して大きな開口をつくり外部と接続し、また外床のタイルを内床にも張り込み、大らかな内土間を持つ居住空間としました。
深い森の中に堂々と佇むこの建築が、宿泊者にとって厳しい外部環境から身を守るシェルターとなり、自然の豊かさと美しさへの気付きを与えるきっかけとなることを望んでいます。





